「しののめフリースクール」代表 中村紫乃さん インタビュー

「しののめフリースクール」の代表 中村紫乃さんのインタビュー記事です。中村紫乃さんは、現役のスクールカウンセラーでありながら、児童相談所にも勤めていた経歴があります。「しののめフリースクール」で大切にしていること、子どもや保護者に対する想い、誰もが参加しやすい居場所作りについて、インタビューを通じて語られています。

「しののめフリースクール」で大事にしていることを教えてください。

「学び、遊び、癒し」を大事にしています。ここで元気が出るように、回復するまでのリハビリとして、一人一人の興味関心に沿った支援を提供することで、安心して過ごせる居場所になることを目指しています。

プログラムがあっても、必ずしもそれに取り組まなければならないというわけではなく、その子の状態に合わせて支援してもらえるということですね。具体的にどのようなことをされていますか?

不登校の子やその家族に向けて、フリースクールの開校日は来校してもらい、勉強はもちろん様々な体験の場となるように工夫しています。それ以外の日には訪問支援やカウンセリングなども行っています。

子どもだけでなく保護者や家族の支援もされているそうですが、そこにかける思いを教えてください。

家族療法(子ども自身はもちろん、取り巻く環境や家族全体を対象とする心理療法)で、どこに課題があるのか見立てたうえで様々なアイデアを提案しています。一時的な支援ではなく、家族の土台をしっかりさせることが、その子のこれからの人生にとって重要だと考えるからです。今後はオープンダイアローグの手法を取り入れた新しい家族支援も行う予定です。

また、経験豊富な臨床心理士・公認心理師など複数の専門家の目をもちながら関わっていくことも大切にしています。とりわけ、子どもや家族をどこに繋いだらいいかというコミュニティ・アプローチの視点をもっていることは、私たちの強みだと考えています。ケースによっては学校・家庭・フリースクールの連携はもちろん、クリニックなどの他機関に繋いだりすることも必要です。子どもにも保護者にも「無理をさせない」。ちょっとずつハードルをあげていくことは大事ですが、そのラインの見極めも慎重に行っています。

なるほど。子ども本人だけのフリースクールではないというところに、しののめさんの強みを感じます。

代表である、中村さんも現役のスクールカウンセラーでありながら、児童相談所にいらっしゃったり、大学の心理学の教授をされている支援員さんなど、特に支援者の質が高いフリースクールだなと感じています。

ありがとうございます。子どもにとって、安心できる・守られていると感じられる空間を作りたいと願っています。様々な経験を重ねた、知識も豊富な専門家だからこそ、必要な見極めをしながらも、その子自身の主体性を尊重し「本人が人生を選び取る」こと、それを自信に繋げることを大事にした支援を心がけています。

「学校に行きづらい子どもがいる保護者の会」の開催についても教えてください。

毎月一回、鹿児島市や姶良市、加世田にて行っている交流会です。当事者同士の話から、悩みを共有したり、対応について専門家から学べるあたたかい雰囲気の語りの場です。フリースクール利用者以外の方も参加できます。

「誰でも参加できる場がある」というのは、困っている方にとって本当に一条の光になりますね。

正直、「フリースクール」というジャンルにこだわる必要はないと思っています。まだ、これからの展望ですが、子ども食堂やカフェのような誰でも気軽に参加できる居場所を作ったり、子どもたちの本音の声を拾えるような支援の形を模索していきたいと考えています。「相談」というとハードルが高いですが、間口を広げてきっかけを増やすことで、そこに来る子どもたちが自分のペースで心を開いていくことが大切だと考えています。
私たちも進化しつつ、子どもと保護者をサポートしていけたらと思っています。

まだまだ活動も広がりそうで楽しみです。必要としている方が繋がれますように。

インタビューにお答えいただきありがとうございました!

基本情報

団体名:非特定営利活動法人しののめフリースクール

代表者名:理事長 中村 紫乃

住所:鹿児島県鹿児島市船津町1-11 3F

電話:080-9108-8436

開所時間:月水金 10:00~17:00

Eメール:shinonomeschool@gmail.com

ウェブサイト:https://shinonome-fs.com/