発達障害って?

発達障害って?
発達障害には、「自閉スペクトラム症」「注意欠如・多動症」「学習障害」など、いくつかの種類があります。これらをまとめて発達障害と呼びます。同じ発達障害でも、持つ特性によって悩みや困りごとは異なります。
発達障害の子どもたちは、個性的な子が多く、学校や生活の中で困りごとが多い傾向にあります。それぞれの困りごとに対して、対応法があります。立場によっても、「親ができること」「先生ができること」など異なる方法があります。基本的な考え方を共有し、支援していくことが大切です。
各障害の特性については、それぞれのコンテンツで説明していきます。また、これらは医学的な診断基準を解説したものではなく、発達障害の特性の概要をまとめたものです。理解するための基礎知識としてお読みいただければ幸いです。
ASD(自閉スペクトラム症)って?
ASD(自閉スペクトラム症)の主な特性は、臨機応変な対人関係が苦手であること、こだわりが強いことです。子どもの学校生活では、一人でいることを好む、会話がうまく噛み合わないことが多い、特定の強化や活動に強い興味を持つ、行事等の予定や手順にこだわる、といった特徴が見られます。また、感覚的な特徴として、特定の光や物音、匂いなどに敏感または鈍感になることがあります。
自閉スペクトラム症の特性がある子どもたちは、他の子と感情を共有するよりも、自分の好きなことや好きなやり方を追求する傾向が強いです。そのため、「マイペース」な印象を与えやすく、集団の中で浮いてしまうこともあります。
ADHD(注意欠如・多動症)って?
ADHD(注意欠如・多動症)には「不注意」「多動性」「衝動性」の特性があります。 子どもの学校生活では、長時間座っていると落ち着きがなくなる、授業中に他のことに気を取られてしまう、忘れ物や散らかりがち、やるべきことを先延ばしにする、イライラしたりすぐに怒り出す、といった特徴が見られます。 注意欠如、多動症の特性がある子は「そそっかしい」「落ち着きがない」「手がかかる」といった印象になりやすく、学校や家庭での生活に支障をきたすことがあります。 適切な支援や対応が必要となる場合があるため、早期に発見し、適切な対応を行うことが大切です。
LD(学習障害)って?
LD(学習障害)は、読み書きや計算が苦手な特性をもっています。1つだけが苦手な子もいれば、複数が苦手な子もいます。このような特性があるため、学校生活では勉強が苦手になりがちです。ただ、「苦手」といっても、それは一般的な方法で読み書きや計算をするのが苦手と言うだけで、すべての物事を学ぶのが苦手なわけではありません。パソコンやタブレット機器などのツールを使って、苦手な部分を補うことで、十分に学べるようになる場合もあります。
DCD (発達性協調運動症)って?
DCDとは、発達性協調運動症と呼ばれ、極端な不器用さや運動技能の弱さが特徴的な状態です。この症状により、運動が苦手になりやすく、学校生活において音楽や体育など、様々な動作を必要とする授業に苦労することがあります。
また、物をよく落としたり、靴紐を結べなかったり、字が上手に書けなかったり、折り紙が苦手だったりすることがありますが、個人差があります。
HSPって?
HSPは生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれもった性質であることがわかっています。病気でもありません。
共感力が高い
高い共感力を持ち、他人への感情移入をしやすいため、相手の立場になって気持ちを考えたり察することができます。聞き上手・気配り上手になりやすく相手が自分を理解してくれたと思われることで、好感を持たれたり感謝されることもあります。
感覚能力が高い
HSPは物事を深く考え、多方面から捉えることができます。たとえ1つの情報からでも考え出される数が膨大で整理が追いつかなくなるほどです。そのため、即決する人や時間をかけずに発言する人に比べると考えをまとめるのが遅くなりがちですが、ゆっくりと時間をかけることで、誰もが思いつかなかったことや質の高いアイデアを出すことができます。
身体の様々な感覚能力が高く、光や音・においなど五感が非常に敏感です。
そのため他の人がなんとも感じないことでもHSPは時に不快に思うこともあります。しかし繊細に違いを感じ取ることで香りや景色、音楽などを人一倍楽しんだり、創作活動や芸術家としての才能を開花することも珍しくありません。
危険意識が高い
言葉を発するとき、何か行動にでるとき、HSPは慎重になります。
想定外のことが起こると多くのことが頭を駆け巡ってしまうため処理しきれずに対応できなくなるのです。そのため、あらゆることを先に考えようとします。
複数のパターンを予め想定しておくことで会話やビジネスを円滑に進めたり不慮の事故を避けたりすることができるのです。慎重がゆえに他の人に先を越されることもありますが、遭遇するであろう多くの失敗をすることなく成功へとたどり着くことも可能になります。
内面のエネルギーが強い
よく「おとなしい」と言われるHSPですが実際は非常に感情や想像力が豊かで、内面に溢れるエネルギーをすぐにでも行動に移したくなる衝動にかられることもあるほどです。そのため、一人だから退屈するということはほとんどありません。これはグループで楽しむことが多い人にとっては理解しにくいことですが、HSPは何かを聞いたり見たりするだけで人よりも多くの感情を抱き多くの考えを巡らせます。そしてインスピレーションが沸いてくれば、その興奮を長時間楽しむことができるのです。
診断テスト
気になる方は、下記サイトで診断テストを受けることが出来ますので、ご活用ください。
https://cocoyowa.com/test/
第4の発達障害(愛着、虐待、トラウマ)
[執筆中]
発達凸凹とは?
発達障害とは、脳の機能に問題がある状態を指します。具体的には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などが該当します。発達障害の特徴として、社会的な関わり方やコミュニケーション、注意力、学習能力などに問題が生じます。
一方、発達凸凹とは、個人の特性や成長のスピードによるものであり、一般的には問題とはされません。たとえば、言語の習得の速さや運動スキル、注意力や集中力など、個人によって差があるのは普通のことです。 このサイトで表現している発達凸凹は、どのような得意不得意があっても、それが障害であってもなくても、多様で多彩な一人一人がイキイキと生きやすい社会になることを目指して、鹿児島の多くの方の理解を高めたいと願い使っているワードです。
特性や障害もいろいろあります
ここまで、種類ごとに特性を分けて説明してきましたが、これらの特性は単独で見られることもあれば、重複して見られることもあります。たとえば、「こだわり」と「不注意」が重複していて、スケジュールを細かく気にする割には、約束を忘れることがあるという子もいるのです。
また、発達の特性には強弱があります。ADHDの特性がある子には、ランドセルを持たずに手ぶらで登校してしまうほど「不注意」が目立つ子もいれば、他の子に比べて少し忘れ物が多い程度の子もいます。
発達の特性には「重複」と「強弱」があり、子どもによって特性の現れ方や、それによって起こる困難は異なるといえます。同じ「発達障害の子」でも、一人一人発達の仕方は違うことを知っておく必要があります。
また、発達の特性があっても、「他の子に比べて目立たない」という子もいます。その中には、もともと特性が弱い子もいれば、親や先生のサポートによって苦手な部分が目立たずに済んでいるという子もいます。
特性=障害というわけではないです
発達の特性は必ずしも障害とは限りません。子どもによって発達の特性の現れ方は様々です。
医学的には発達の特性があることと加えて、環境や人間関係などのバランスの中で「生活上の支障」が出ている場合に、何らかの発達障害と診断されることがあります。発達障害は、診断名ではなく、分類名であり、自閉スペクトラム症や注意欠如、多動症などが診断名として使われます。
発達の特性があっても、その影響が「他の子と比べて目立つ程度」であり、家庭や学校で問題が起こっていなければ、発達障害の診断はされないことがあります。つまり、発達の特性は必ずしも困り事を生み出すものではないのです。
子どもに発達の特性があり、その上で環境や人間関係が悪い場合に困りごととなり、問題が生じます。ということは、環境や人間関係を調整することによって、問題を未然に防ぐことができる場合もあるということです。
参考:本田秀夫著 「学校の中の発達障害」SB新書


