HSP/HSCやさしいハリネズミの会 上川 知子 さん インタビュー

「HSP/HSCやさしいハリネズミの会」の代表 上川知子さんのインタビュー記事です。HSPとは何か?
なぜ、「やさしいハリネズミの楽校」を発足させたのか、これからどんな社会にしていきたいのかなど、熱い思いを語ってくださいました。
やさしいハリネズミの楽校は、「HSPに特化したフリースクール」ですが、まずはHSPについて教えてください。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。 HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれもった性質であることがわかっています。病気でもありません。 繊細で、アンテナいっぱい張り巡らせているハリネズミちゃん。 傷つきやすいからこそ、見えないいっぱいのチクチクで自分を守っている、ハリネズミさん。 そんなHSPさんだからこそ、特技や才能を活かして生きていくことができるように、また生きやすい社会になるようにとの願いから、「HSP/HSCやさしいハリネズミの会」として活動しています。「やさしいハリネズミの楽校 」はそんな特性をもった子どもたちに向けて開いているフリースクールです。
HSPのChild(子ども)がHSCなのですね。HSC に特化したフリースクールということも珍しいと思うのですが、さらに無料でボランティアで運営というところもすごいなと思います。
そうですね。どこにも例のない、全国初の取り組みです。 HSPは私自身や我が子の特性でもあり、不登校になった時にもなかなか理解されませんでした。当事者だったからこそ、今の形を築けたと思います。HSCは発達障害でもなく、病気でもない。でも、学校に行くのが辛い・先生の声が怖い・いろんな音が気になる。支援級も対象にならず、保健室登校も何のために?と家に引きこもってしまう子が多い現状があります。 実際に、HSCっ子や起立性調節障害などが不登校の要因になっている現状はあるものの、先生にもなかなかHSCを理解してもらえなず、学校・幼稚園・保育園などと連携が上手く取れずに悩んでいるご家庭の保護者さんも多い中で、HSCに特化したフリースクールの必要性を強く感じて、立ち上げに至りました。 また、既存のフリースクールは高くて通えない、こんな場所があったらいいのにな、と実体験があったからこそ今の形になっていると思います。
子どもだけでなく、保護者、学校との繋ぎになっているのですね。 そして、HSPの県内への認知度向上にも大きな役割を担ってらっしゃいますよね。
啓発のための講演会を行ったり、活動をメディアに取り上げていただくことも増え、鹿児島での理解も少しづつ広がってきているとは思いますが、まだまだです。 「うちのクラスにいるあの子はもしかしたらHSCかも?」「繊細な子にどのよう対応したらよいか分からない」という教職員や保育関係者様方の駆け込み寺にもなれたらと考えております。 講演依頼など、引き続き承っております! HSPを理解して配慮してくださる人や場所が増え、HSCの子達が生きやすくなるということは、その他の子にとっても優しい空間がつくられるということだと考えます。
確かに。HSCさんに配慮された思いやりのある空間=ユニバーサルデザイン(全ての人優しいデザイン)にも繋がりますね。 他にもLINEの登録者数が200人を超えていたり、困り事を抱えている方からのLINE相談窓口になるなど、ソーシャルワーカーのような動きもされていますよね。 それも無料でされてるのでしょうか?
HSCかも?と見学や相談にこられて、そうではないことでの困り感があったり、発達障害などに気づくこともあります。そんな時は放課後等児童デイサービス等と連携し、その子一人一人に合った居場所を提供できるように努めています。 800を超える相談も、これまで無料でやってきましたが、今は初回相談に3000円いただいています。 フリースクールでは入学金はいただかず、利用契約も設けずに受け入れをしているのは、保護者が子どもに「行きなさい」というプレッシャーをかけてしまわないようにという思いからでもあります。私たちは「いつでも来ていいよ」というスタンスでいて、保護者の方も子どもへそのように接することができると、その子の心の回復にとって一番の近道だと考えています。
診断が出ていなかったり、まだどこからも支援を受けられていないお子さんも多いのではないかと思います。関わり方もそれぞれでしょうし、対応も難しいですよね。
HSCだけの子もいますし、それ以外の可能性がある子も多いです。例えば、HSCとASDは合併しません。でも、HSCとADHDは合併します。 HSCは病気ではありませんが、「不安障害」にされてしまうケースもあります。 どんな特性があろうとも、それぞれに適した支援の方法があり、それぞれが居心地よく過ごせる居場所が必要です。 まずは、HSCがなんなのか、どんな特性なのかということを一人でも多くの人に知って欲しいと思っています。 現在、各地域で「やさしいハリネズミの楽校」の分校を新規設立したいという相談も多く、支援者向けの養成講座も開設しました。 この輪が少しづつ広がって、「みんな違ってみんないい」に社会全体で向かっていけたらと望んでいます。 相談に来られる保護者の方も、「この子はこれでいいんだ」にたどり着くと落ち着くのですが、そこまでのハードルがなかなか高くて大変だと感じます。
鹿児島の悩める保護者さん・お子さんで、やさしいハリネズミの楽校に繋がれた方は本当にありがたく感じているでしょうね。引き続き、受け入れは可能なのでしょうか?
はい、受け入れ可能です。まずはお気軽にご相談ください。
フリースクールも鹿児島県内各地に広まってきています。講演や講座なども引き続き行いつつ、理解を広めていきたいと思います!
ますますの活動の発展が楽しみですね。インタビューへのご協力、ありがとうございました!
基本情報
団体名:HSP/HSCやさしいハリネズミの会・楽校
活動日:月曜日・火曜日・水曜日・木曜日 14:00〜17:00
休校日:不定休(主に金・土・日・祝・学校の長期休み)
代表:上川 知子
問い合わせ先:hsp.harinezumi@gmail.com
住所:〒890-0068 鹿児島県鹿児島市東郡元町12−5(元 厚地グループ有料老人ホーム)
ホームページ:https://hspkagoshima.com/


