「ともそだち」代表 野間亜紀子さん インタビュー

「ともそだち」の代表 野間亜紀子さんのインタビュー記事です。

「ともそだち」を始めた経緯や、「ともそだち」を運営する中で感じた、子どもたちに体験してもらうことの重要性。そして、子どもだけではなく保護者の居場所を作ることの大切さについても、語っていただきました。

「ともそだち」を始められた経緯を教えてください。

長女の不登校がキッカケでした。学校が合わず、行けなくなった時に、まずはどうにかして学校にいかせようと奮闘しました。結果、親子共に疲れ果ててしまったという経験があります。その後、無理して行かせるのはやめ、フリースクール などを探して見学や体験に行きました。そこで、鹿児島の不登校の子どもや親の居場所の選択肢があまりにも少ないことに驚きました。住んでいる場所からのアクセスの良さや金銭的な問題など、様々な課題がありました。また、一番大事な「娘自身が行きたいと思う場所」も見つからなかったため、「居場所がないならつくろう」と決意し、教員免許をもっている義姉の協力の元、立ち上げました。

当事者だからこそ作れる居場所、貴重ですね。「ともそだち」のネーミングに込めた思いはどのようなものですか?

「友達と育つ」「大人と子どもがともに育つ」という意味を込めました。
子どもたちは自分で問題を解決できる力を持っています。様々な体験を通して仲間と育ちながら、この居場所が心の支えとなってくれたらいいなと思います。

体験の重要性は、子どもが育っていく中で最も重要なことなのではないかと感じます。野間さんご自身のこれまでの体験を存分に活かした居場所作りをされていると感じます。主にどんな活動をされていますか?

週に一回を活動日としています。調理やものづくりをしたり、ドッヂボールやゲームを思う存分やったり、自然の中での焚き火や山登りに行くこともあります。映画の上映会をキッカケに「こんな学校だったら通いたい」というような考えを出し合うワークショップも行いました。
イベントを企画運営したり、フェスに出店したりも子ども主体で行っています。
私自身がこれまでやってきたバンド活動やライブもそれ自体が居場所であり、居場所作りであったなという想いもあり、そんな貴重な体験をしてきたからこそ、子どもたちにもいろんな人との関わりや体験を通して自信をつけてほしいと思っています。
ただ、ありがたいことに、続けるにつれ問い合わせや受け入れ希望者が増え、現在は心苦しくもお断りをせざるを得ない状況なのです。このような居場所が必要とされていることを改めて強く感じています。

様々なジャンルの体験ができることが素敵です。また、子どもだけでなく保護者にも居場所を作ってらっしゃるんですよね。親の会についても教えてください。

不登校に関して、漠然とした不安や葛藤を抱える保護者が多いこと、思いを共有できる場の少なさから、親の居場所の重要性も改めて感じています。
親の会HANASOは、学校へ行っていない子をもつ保護者であればどなたでもお越しいただけます。初めての方も大歓迎です。お茶でも飲みながら、気楽に参加していただき少しでも心が軽くなってもらえればと思い毎月開催しています。保護者の気持ちが楽になると、家の中が少しでも明るくなり、落ち着いてくることもあると思います。そこにたどり着くまでが本当にしんどかったり、時間がかかったりしますので、この場で少しでも元気になってもらえたらいいなと思っています。参加費は無料、場所は同朋寺(坂元町43-23)です。

行政や学校などに相談に行ったとしてもなかなか解決しないことだからこそ、 親の会HANASO のような場で繋がりができ、話を聞いてもらえることは貴重ですね。 また、スペシャルサポーターも募集していると伺いました。

はい、多くの方の支えによって活動が継続できると思っています。活動のサポーターや子どもたちが体験できるなにかを提供してくださる方がいらっしゃれば、ぜひご協力いただけると嬉しいです。

一つずつ、居場所が増えて、子どもたちが自分の過ごしやすい場が増え、学校に行けなくても前向きに学べる環境ができるといいですね。本日はありがとうございました!